ホームページ

  • 虚弱庵
無料ブログはココログ

twitter

  • twitter

« 鴨 | トップページ | 合衆国スッポン »

2012年5月 6日 (日)

ミシシッピアカミミガメ

昔は見たことのない生物が大繁殖している=生態系の変化だとすれば、人為的なものである可能性が高いと思われる。

20120505

例えば「ミドリガメ=ミシシッピアカミミガメ」。帰化動物の一種として問題視されているものである。なぜかというと、従来から日本に生息するイシガメ、クサガメ(現在ショップで売られているのは中国・台湾産の種類だが、実は日本産のものも昔に持ち込まれた帰化動物ということが最近言われている)の生息域を脅かすためと言うが。話はそんなに単純ではない。
私が近くの川で確認した限りでは、アカミミガメが増えたのは「捨てられた個体が繁殖したため」と思われるが、これはそれ以前に、その川に「カメ」自体が住んでいなかったためだ。それまでは、フナやニガヒラ(タナゴ)といった小魚、タニシ、ザリガニが主な生物で。特にザリガニはどこかの業者が風呂桶くらいある容器に一杯捕獲していって「ヤバイ」と思ったことがあるが(昔の地方ではこのようなことが堂々と行われていた。ちなみに地元で金を出して買う人間はいないので、都会の業者と思われる)、それでも絶滅するどころか、いくらでも採れた。
しかし、20年くらい前に川の浚渫工事をしたために水草一本生えない死の川となりまして、それから数年は藻が生えるだけの単なるどぶ川になっていたのです。で、どこからか圧力が掛かったのか、一部を改修して浅瀬を作ったのです。しかし、工事を計画した人の思惑には乗らず、更に数年は変化がなかったのですが。人々が飽きてその川に見向きもしなくなり、子供たちは危険と言われて川遊びをしなくなり。川岸には雑草が溢れて人が近づけなくなったた。その結果、その川には下流域と農業用水(特に子供達が手を出せない地下部分)に生息していた巨大な鯉が悠々と泳ぐようになり。そして、捨てられたと思われるアカミミガメやクサガメが居着いたわけである。
元々住んでいた生物を押しのけたわけではない。ザリガニが多数生息していた場合、ちいさなカメはハサミの餌食である。逆に、カメが大量にいるところでザリガニが繁殖しようとしても小さい時には格好のカメの餌である。
つまるところ、カメを捨てたのが原因というよりも、カメの敵を駆除したために亀の住みやすい環境になってしまったのである。他にも、浚渫した時に1mおきくらいにあった底の継ぎ目(15cmくらいの高さの段になっていた)がなくなってフラットになったため、カメが移動しやすくなったというのもあると思う。
そんなわけで、個人的にはカメが好きなので見ていて楽しいのだが、明らかに人間が川に手を加えたために住んでいる生物が変わった例であり、あんまり手放しで喜べないような……。

« 鴨 | トップページ | 合衆国スッポン »

イモリ・カメ・水辺の生き物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/586276/54641886

この記事へのトラックバック一覧です: ミシシッピアカミミガメ:

« 鴨 | トップページ | 合衆国スッポン »

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30