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2012年7月 9日 (月)

「それは私と少女は言った(タカハシマコ/講談社)」

最近遠征している某川の本流ではじめてカメを発見。しかし、アカミミでした(笑)。奴らは泳ぎがうまいので、増水した川でも平気で浮いているのだよな。

「それは私と少女は言った(タカハシマコ/講談社)」を読む。
モデルで映画も主演した少女、駒沢鳥子が自殺?した。それを目撃した5人の少女。鳥子と彼女らの微妙な関係。そして、高校で再会する5人。
そこから物語は始まる。タカハシマコさんが得意とする、思春期の少女の不安定な精神と周りの大人達による干渉。そして、歪んだ想いが徐々に表面化していく。
まー、ぶっちゃけ暗くて救いのない話です。鳥子がなぜ死に至ったのかという緩やかな謎を背景に、彼女に関わった少女たちの複雑な内面と葛藤、当時の状況など色々なものが絡んで話が進んでいきます。ある意味、連作短編のような作りで、最終話に至るまで、明らかになっていく設定の数々に驚かされます。ミステリーではありませんが、ミステリータッチの作品ですね。構成の複雑さと、少女たちの精神の複雑さに引き込まれます。また、5人を通して描かれる鳥子の特別と、特別故に起きた悲劇がなんとも。すべては周りの人間による「特別」なのに、一番翻弄されていたのは彼女ではないかという……そのあたりは、最後におまけ的に追加されているショートストーリーでも見られます。
誰が悪いのかと言えば、大抵子供の責任は親や大人達にあるものかと思われますが、やっぱりそんな感じで、ひどく気持ちの悪いものもありますが。そういったものまで含めて、耽美文学的な何かを感じたいのなら、この本はお薦めなのかもしれません。

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