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2013年8月 7日 (水)

「スカイライン 羊の皮を被った狼たち 1957-1973(元村郁朗/三樹書房)」

会社の人事案がそのまま施行された場合、職場崩壊必至なので、少し考え時かもしれない。

「スカイライン 羊の皮を被った狼たち 1957-1973(元村郁朗/三樹書房)」を読む。
スカイラインの開発本というと桜井眞一郎氏の話が中心とされる場合が多いですが。この本は資料やエピソードの抽出に元プリンスの設計部長・田中次郎氏が関わっているため、より、会社の上の立場からの目線があるので、開発について俯瞰するという意味では他の本よりもかなり詳しいエピソードを読むことが出来ます。
この本で扱うのは「プリンスのスカイライン」ということで、いわゆるC10系=ハコスカ=愛のスカイラインまでを扱っています。これは基本設計がプリンス時代であったことや、ほとんどのエンジン(1500、1600、1800、2000GT-R)がプリンス設計のエンジンだったこと(2000GTのみがローレルのL20系というのは何とも皮肉)からのようです。
ちなみに、排ガス規制対応に従ってプリンスのG系エンジンは全廃になりましたが。旧プリンスの荻窪系設計が神奈川と合流するまでと考えると、日産の中で色々設計していたモノがあるはずで(チェリーなど)、その辺の話がなかったのはちと残念です。まぁ、スカイラインの本ですから、その辺は別に探します。
閑話休題。
ということで、初代のALSI系からのモデルの変遷や問題点、レース活動について等、車の技術的側面から見た話がほとんどを占めていて。開発史としてだけでなく、技術資料としても役立ちそうな本になっています。
どちらかというと、バリエーションもわかりにくいALSIシリーズの詳細な機構の違いが述べられているのが良かったかと。
また、桜井氏の関係ではサーキット活動についてはR380シリーズの開発がメインになってしまいますが。この本は市販車ベースの話がメインなので、レース車両の改良点についてもS54BシリーズからPCG10、KPCG10といったGT-R系が中心になっており、そのあたりの苦労話やGT-R後半のロータリー勢との「日産視点での」技術的感想など、他の2次資料の十把一絡げのコメントとは違ったモノが多くて面白かったです。
開発関係では、他の本では見られない社内資料が結構掲載されていて、内容の裏付けになっていますので、そういった部分では1次資料に近い2次資料ではないかと思います。

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