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2013年9月 9日 (月)

「てんとう虫が走った日 スバル360開発物語(桂木洋二/グランプリ出版)」

「てんとう虫が走った日 スバル360開発物語(桂木洋二/グランプリ出版)」を読む。
さて、最近はプリンス自動車関連の書籍ばかり読んでいますが。基本的に、どの車メーカーも特色があって、それぞれに好きだったりします(旧車は好きでも、現状のやり方から車を買う気がしない企業があるのも事実ですが)。まー、仕事の上でもそれぞれの会社とつき合って、各社のやり方の違いは実際に体感していますが(笑)。
ということで、現在はラリー方面で無敵ながら、やはり経営的な問題でトヨタ傘下に落ちてしまった富士重工=スバルの話であります。プリンス自動車も半分(エンジン部門)は同じ中島飛行機の分社ということで、この「乗用車の開発」という点では、歴史の面白さというか、すれ違いの問題なんかもあって、読んでいて興味深いです。
それは置いておいても、「百瀬晋六」氏という元飛行機設計者と、その下でこの車を作り上げた人々に対するこの本の描写は実に面白いモノがあります。
当時不可能と言われた「大人4人が乗れる軽自動車」を実現した裏に、どれだけの苦労があったのか。プリンスの櫻井氏などとは逆方向の仕事の仕方でも、結局は昼夜を問わぬモーレツ社員ぶりで開発を進める姿。最近の開発現場にはない(正直、自分的には仕事内容に魅力がないとやってられない)パワーのある描写は、ある意味、空恐ろしいモノも感じたりします。「スバル」の原点を知る、という意味でも、ファンなら一読の価値はあると思います。
実際、当時の話を聞くと、スバル360のライバルであったマツダのキャロルなんかは車体が重すぎて坂に行くと同乗者が降りて押さなければならなかったと言いますから、この本の中で設計陣の努力が車としての完成度を上げているのかが分かります。
また、スバル360の諸元や、改良年表などの資料もあって、スバル360ファンにとっても便利な一冊かと。
360の前に作られた試作車両であるP1に関する話も充実していて、なかなか勉強になる1冊かと。

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