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2013年9月19日 (木)

「黒きレ・ヴォルゥ(松本規之/富士見書房)」上・下巻

クルマが本格的にダメっぽいので、早急に次を見繕わないとマズイ。
が、安い買い物ではないから、ぱっと買えるものでもないし(<買う人も居るけどさぁ)

「黒きレ・ヴォルゥ(松本規之/富士見書房)」上・下巻を読む。
ちょいと古い漫画ですが(2010年の発売)、アルセーヌ・ルパン題材の冒険ものです。
第一次世界大戦前。一度は姿を消したルパンが再び活動を始めた頃。仮面に素顔を隠したルパンの正体は17歳の少女だった。
ということで、ルパンの名を継いだ少女と協力者の弟が、豪華客船を舞台に陰謀に巻き込まれる、という話です。内容的にはミステリーではなく、アクションモノですな。泥棒の話よりもナチス・ドイツなんかが絡んでくる、当時の世情を反映したものです。
まー、「813」のあと、ルパンは正史でも地下にもぐり、戦中は軍人として活躍していたので、あながち無理のある設定ではないです。ドイツはルパンものでは完全な敵役ですし。
また、警察側としてはガニマール率いるフランスの警察と、何となく乗り合わせたハーロック・ショームズにウィルソンと役者は揃っています。ウィルソンは女性になってますが。
あと、作品内では「リュパン」になってます。手近に入手出来る創元推理文庫版でおなじみなので、原作を読む人にはわりとおなじみですが。漫画でやると、人によっては違和感があるのかもしれません。私は、今、これを書くまで全然意識してませんでした。だって、訳者(出版社)によって入り混じっているから、その辺は脳内自動翻訳してしまうのよ。ホームズはハーロック・ショームズよりも一番最初に読んだときの訳「エルロック・ショルメス」で覚えているし(フランス語読みなのでHは発音しない)。
というわけですが、ヒロインのアリエルがわりとアレな性格なので、美少女冒険物になりかけているのが惜しいかも。敵が強すぎて、中盤以降の見せ場のほとんどを大人に取られてしまっているのも、もったいないとか。どちらかというと、弟の方がヒロインという、昨今流行のパターンのような(笑)。
しかし、読み終わってみると、後半の展開が後期のルパンシリーズをよく研究しているような構成になっており、かつ、物語全体にもそれっぽい仕掛けがかかっているわけです。劇中で明言されていない部分を、あとがきからたどっていくと、思わぬところで「あー、これはルパンものの作品だなぁ」と思わざるを得ません。
おそらく、原作を読んだことがない人には良作の冒険物。原作を読んだことがある人には玄人受けするような奥が深い漫画と捉えられるでしょう。

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