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2013年10月21日 (月)

「マン・マシンの昭和伝説(前間孝則/講談社)」下巻

休みが終わるのは早いねぇ。
今日は活字を読めた。このペースで読み続けられたのは久しぶり。いつもこうありたいものだ。

「マン・マシンの昭和伝説(前間孝則/講談社)」下巻読み終わり。
下巻は三人の技術者が自動車関係で何を成したのかになりますが。上巻に比べると内容的には薄いです。というか、ガッツリ書いた本があるので、詳しくはそちらを見てね、という感じもありますが。戦中秘話に比べると、車関連の本はメジャーなのです。
ということで。中川良一氏は日本グランプリ関連のレースの話(櫻井眞一郎氏の関連書や日本グランプリ関連の本に詳しい)と排ガス規制時の対策とエレクトロニクス化に関する話。長谷川龍夫氏はパブリカとカローラの開発の話。中村良夫氏はホンダF1第1期(中村氏の著書に詳しい)とN360の開発話です。
この中で興味深いのは本多宗一郎氏に関する記述で、世間一般で神格化されているカリスマ親父の実像は結構ショッキングです。まー、車関連の本を読んでいるとH1300の空冷エンジンの件で大体の話は出てくるのですが。このあたりの話は第1期F1参戦時の世間に発表されている栄光とは裏腹の舞台裏のグダグダさと共に、もう少し詳しく読んでみたいと思わせるところでした。
逆に、中川氏は基本、既に重役なので技術的には指揮する方ですが。排ガス規制時などの進歩的な見識はなかなか面白いです。
あと、長谷川氏の数値的理論がトヨタのイメージとピッタリ合っているところも面白いかと(というか、長谷川氏のカローラが今のトヨタを作ったという話も……)。
しかし、一番面白いのは中村氏がトヨタを見学したときの「一番、品質管理がしっかりしている→一定期間を過ぎるとキッチリ壊れる」という話ですか。これも、まー、有名な話で、最近では耐用年数を5年にすると偉い人が言ったら、その通りのものが出来ているという笑えない話は有名です(しかし、この話については、今ソースを探したらuncyclopediaくらいしか見つからないので、そのつもりで)。日産の整備士の人から聞いた話では、トヨタ車の強度設計は謎としか思えないらしいです。
そういった現代に続く3大自動車メーカーの技術の基礎を作った人たちの話という視点を常に持ちながら読んでいると、実に面白い本です。

ちなみに、その他のスバルやマツダなどにも飛行機関係の技術者がいるわけですが、スズキとかの本を読んでも技術の人の名前がなかなか出てこなくて。そのあたりの話もわかると面白いかと思うのですが……

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