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2013年12月16日 (月)

「自動車ロン(福野礼一郎/双葉社)」

「自動車ロン(福野礼一郎/双葉社)」を読む。文庫版の方です。
評論、というのは「人の意見を読む」という意味では面白いのですが、あんまりにも自分の意見とかけ離れていたりすると読んでいられなかったりします。
クルマの評論というと、一番有名なのはおそらく「徳大寺有恒」氏ですが。歯に衣を着せぬ、いととながらわりと丸い文章に対し、対極的に好き嫌いが分かれる尖った文章を書くのが福野氏です。とはいえ、文体自体は口語に近く、ざっくばらんで読みやすいのですが(人によっては鼻につくらしい)。内容は至ってシンプルで。まず、クルマのパッケージングと物理特性で評価する。つまり、実用車としての特性と、走るための特性。その上で、好き嫌いとか、感覚的な話もする。
福野氏の評論でわかりやすいのは、基本的に感覚的なものを廃した車体の数字からある程度の評価をしてしまうことですか。これは誤魔化しようのない、一つの基準です。
その上で、新車の時の走りがどうこうとか、コンセブトがどうこういう話になる。感覚的な部分は、時期によってずれが生じる(言っていることが変わる)し、見方によって変化する。物理的な数値特性やパッケージングの使い勝手が悪いと分かっていても、別の部分の魅力や好みによって評価すべきと断ずることもある。そのあたりの「一線引いた部分」と「単なる否定でない、クルマに対する見方」が表に出ているのが良いのではないかと。
暴走族時代の無茶やった話とか、その頃の経験に基づく話なんかは、やはり「実体験」に基づく話だけに読んでいて面白いです。その頃の経験に、後年学んだりしたことを重ね合わせて知識として披露するのは、良い展開ではないかと。そのあたりは、ショップでクルマをばらすところから結局自分でレストアまでやってしまうような経験も、ものを言っているのではないかと。
まー、そうは言っても、端から見ているとトヨタ車に対して評価高すぎるんじゃないかとか思ってしまうのですが。そのあたりは、一つの車に長く乗らない「評論家」の人たちの見方によるものなので、5~6年くらいで乗り換えるの前提ならそんなもんかなぁ、とか。そのあたりは、私なんかも(人から話を聞くばかりの)素人ですから、なんともいえませんが。
そんなわけで「読める」クルマの評論集、として面白いのではないかと。過去の評論集の更に文庫版(の上に7年も前の本だ)ので、車種的な古さはありますがね。

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