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2014年8月 2日 (土)

「北斗の拳(原哲夫/集英社)」

最後まで忙しい週だった。
俺、この仕事が終わったらモヒカンにしてヒャッハーになって汚物を消毒したりするんだ。

というわけで、「北斗の拳(原哲夫/集英社)」を読んでました。
状態が悪かったけど、文庫版が安く手に入りましたので。
元々、リアルタイムで修羅の国に渡るあたりまでは読んでいた記憶がありますが、飛び飛びだったりもしたので、今回、ようやくストーリーラインが繋がりました。

小説でも「古典」を読むことは基本として必要なことかと思っています。その知識が、新作を読むときにオマージュやパロディといった部分の面白さを伝えてくれる場合が多々ありますし、あまりに有名になるとそれを超えて「一般常識」として作品に組み込まれることもあるからです。
漫画に於いても同じで、有名な古典は読んでおくに越したことはありません。特に、この「北斗の拳」のような有名作品はあらゆる所(特に悪質な連中が集団で人を襲うような作品)にネタとして詰め込まれており、読んでいないことは損になるような作品でもあります。ストリートファイターシリーズなんて、どれだけネタが詰め込まれていることか。そして、火炎放射器を持ったら「汚物は消毒だぜぇ~」というか「あついぜ、あついぜ、あつくてしぬぜ(<こっちはDECOのブラッディウルフ)」というのが定番のネタだったりします。
それはともかくとして。この作品がジャンプに連載され始めた頃、子供達は突然、人のツボになるようなところ(大抵、押すと痛いところだ)を突いては、訳の分からない台詞を言い始めたものである。しかも、ケンシロウとはかけ離れたことに、大抵は弱い人間が実験台になるので、私なども迷惑を被った方である。

ということとは関係なく、作品は痛快な英雄譚であり、まっとうな人たちが酷い目に合うものの、悪も必ず滅びるというシンプルなストーリーラインを守りつつ、魅力的な漢達を描いている。本当に強い漢達は、ケンシロウの敵であっても単なる「悪」ではない描写がロマンである。
子供の頃は残酷描写が好きになれないというより怖かったですが、今見ると、非現実的な感じが強いためかさほど怖くも気持ち悪くもないですな(笑)。

ストーリーは原作の武論尊氏によるもので。個人的には史村翔名義の「ファントム無頼(新谷かおる)」が至高かと思っているけど、世間一般の評価では、北斗の拳が代表作である。とはいえ、あの頃のジャンプの悪名高い「引伸し政策」のおかげで、ラスト付近は見事無残なことになっています。個人的には「シン」を相手にしていたあたりまでがひとまとまりの作品としての「北斗の拳」。そこから「まだ続いているナー」と思いつつも読んでいたのが「ラオウ」相手のあたり。で、今回読んでいて、それでもストーリーとして繋がっていると思えたのが「カイオウ」相手のあたりまで。そのあとは、番外編的なイメージですね。
それよりも、いい漢が次々と死んでしまうことが一番の問題点かも。
正直、ケンとリンがくっついてもいいかと思っていただけに、バットとのラストエピソードは良くも悪くも読み応えはあったような気がしますが、順当だと思うとともに、そうじゃないだろ、的な思いもあって複雑。
あと、いくつかの流派の後継問題で、血は繋がっても教える人がいないような気がするのですが、奴らは血さえ繋がっていれば自然と拳が身に付くのか?というような疑問がありますが。ストーリーが付けば、どこからか師匠が現れて修行をつけてくれることでしょう(笑)。

あと、今回読んでいて思ったのは、絵的な記憶がアニメ版で上書きされてしまっていること。原作ではマミヤがユリアに似ているというのもなんとかそれっぽく思えたけど、スタジオライブの描く病的でおばさん顔のユリア(サザンクロス編)は、あまりにもアレで……。その後、再登場したときには別人かと思いましたが、原作絵で見ると納得出来る範囲の差ですな。そういう意味では、アニメ版の問題は大きいかと。スタジオライブの芦田豊雄氏は「どんな作品でも描けるプロの作画集団」を目指していたために自分の絵を似せて書くことに関しては評価していなかったそうですが。実際にライブがメインで参加した作品は、どれを観ても「80年代スタジオライブ」と判を押したような絵で……。

まー、リアルタイム世代としてはいろいろ言いたいことはあるし、当時のエピソードなんかもいろいろ思い出されますが。だれもが知っている名作として、読んだことのない人は一読すべき「古典」であると、改めてお思いましたわ。
特に、ラオウ編まではね(笑)。

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