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2014年9月24日 (水)

「ガーフレット寮の羊たち(もとなおこ/秋田書店)」4巻

毎日、仕事の方向性が全くわからなくて笑える。
大丈夫か?<俺

「ガーフレット寮の羊たち(もとなおこ/秋田書店)」4巻が発売になりました。
イギリスのパブリックスクール・ウィンザー校の学生寮であるガーフレット寮を舞台に、主人公アーネストと彼を取り巻く少年達を描くこの作品。
個人的にパブリックスクールものに外れなしと思えるくらいに、小説(海外児童文学)にしても少女漫画にしても面白い作品が多いと思いますが。この作品も、例に漏れず、面白いです。基本は、時代背景とかパブリックスクールの独特の雰囲気をしっかり描写出来るかですね。それが出来ない人は架空の国の話にしたり、現代日本の物語にしたりという手もありますが、面白くても似て非なるものです。児童文学的には国によって制度が違うので、いろいろありますが。「飛ぶ教室(ケストナー)」をこのジャンルに入れていいなら傑作かと思います。
まー、有名な風と木の詩なんかも人物描写がメインであって、世界観自体は日本の寄宿舎ものというか、雰囲気的には旧制中学のバンカラものに近いような気もします。そういえば、旧制中学ものとかパブリックスクールと似た雰囲気があるのに、なぜか作品としては進にしかだってウェットな方向に行くものばかりのようで……。
モーリスとかはかんべんな。

閑話休題。
そんなわけで、この作品は正しいパブリックスクールものなので、友情と、上級生にこき使われたり親しくなったり……といった日本には無かった習慣をキッチリ描いたものになっています。基本、厳しいしごきに耐えつつも、明るく楽しい学校生活というのがよろしいかと。主人公が素直でいいこなのも、読んでいて気持ちのいいところです。
そして、今巻の最大の見せ場は。家が破綻、夜逃げしたために行方不明になった幼なじみの女の子を捜すため、主人公が走り回るという。ミステリー的な展開と、更に別の事件も絡んで……という番外編的な話が入っている所ですか。パブリックスクールは基本男子校なので(その頃の女子の話を読みたければ「コルセットに翼(もとなおこ)」がよろしいかと)、恋愛ものというとBL的な方向に流れるしかないわけですが。正しい主人公は、しっかり恋人確保で活躍するわけですよ(笑)。この話、実によい展開でした。
まー、その分、BLを一手に引き受けるような先輩もいるのですが、話がそういう方向に行かないように注意深く構成されているので、大丈夫です(笑)。
ということで、19世紀末のジェントリーたちの箱庭社会を堪能するには、良い話かと。

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