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2015年7月 6日 (月)

「宇宙海賊キャプテンハーロック(松本零士/秋田書店)」と「キャプテンハーロック 次元航海(嶋星光壱/秋田書店)」の構成について比較検討してみる【ネタバレ】注意

もう、死ぬほど何もやらないので、生きている価値がない(笑)。

「宇宙海賊キャプテンハーロック(松本零士/秋田書店)」を発掘したので、予告通り「キャプテンハーロック 次元航海(嶋星光壱/秋田書店)」と比較してみよう。

内容に触れるので【ネタバレ】注意である。以下、「宇宙海賊~」を原作とする。



原作
ペナント→台場博士の警告→台場博士殺害→台場正、空港でハーロックと会う→輸送船に海賊→台場、留置場→有紀蛍による救出→アルカディア号へ→戦闘→クスコ教授殺害→台場、アルカディア号に正式に乗る→波野静、密航→海賊の理想と現実、戦闘→捕虜自決→マゾーンのドーム、波野静死亡→台場とマゾーンの残骸→偽のクイーンエメラルダス号→海賊島破壊→地球のズレと海底ピラミッド

次元航海
輸送船に海賊→新聞記者による地球の紹介→ラフレシア→ハーロック、新聞記者殺害→戦闘→台場博士、クスコ教授殺害→留置所→台場、アルカディア号に乗る→海賊の理想と現実→回想・ハーロックとトチローの出会い→戦闘→台場とマゾーンの残骸→捕虜自決→地球のズレと海底ピラミッド

まあ、原作を読んだことがある人は知っていると思うが、全編矛盾だらけなので、おおらかに(笑)。特に、死んだことになっていたエメラルダスが、999の連載に伴って現在の形に変更になるため、そのあたりのエピソードは省かれるとして。
次元航海ではハーロックもマゾーンも読者にある程度知られていることを前提としているため、原作のようなミステリータッチの導入部ではなく、簡潔に紹介するためのオリジナル展開となっている。というか、原作は連載のリアルタイム感が満載で、悪く言えば行き当たりばったりな感じに同じようなシーンを繰り返すため、そのあたりをかなり整理している。どちらかというと、構成はアニメ版に近いが、どちらも原作を整理して構成しているということだろう。
このため、原作では台場は正式に乗るまでに3回アルカディア号を見ているが、次元航海では1回にまとめられている。また、首相に関する抗議も台場博士もクスコ教授も回想で済ませて、殺害もまとめ、シンプルにしている。このため、全てのエピソードを読んだような気になるが、実際にはかなり短くなっている。
また、台場の残骸エピソードと捕虜の話も上手くまとめられている。このあたりも、既に素材があるため、構成の最適化が狙えるという奴である。
トチローやエメラルダスの話を挿入出来るのもそうだし、ガイアフリートのようなオリジナル設定(というか、アニメの切田長官と、松本御大がまほろば以降何回か連載で失敗している流れを上手く拾っている)を効果的に使っているのもそうだろう。

逆に、海底ピラミッドのエピソード(3巻の最初に来る予定)の前に、きていたマゾーンドームのエピソードは波野静とからんでいるため、後回しになったのかもしれない。というか、彼女は、未だ首相秘書として活躍中なので、今後、原作以上に活躍してくれるのではないかと期待される。デザインも原作の硬い感じから、ゆるふわ美女になっているしね。
他にも大きな違いとして。
・輸送船の船長、降伏→輸送船の船長が反撃しようとしたので殺す
漫画の世界観自体がシビアになっている。ハーロックのコメディ顔もないしね。
・留置場の台場とヤッタランを有紀蛍が助ける→ヤッタランが台場を逃がす
この後も副長大活躍。原作での副長はかなり逼迫した状況でないと活躍しないので、最近の読者にかっこいいとこ見せておきたかったのか。

ここまでで原作の1/3程度ですが。実際には、この後の原作はマゾーンがアルカディア号最後の一人を探る話が延々と続き、ストーリー自体はほとんど動かないのですよね。で、それを明かすためのヘビーメルダーのエピソードで回想へ行くかと見せかけて終わってしまうため、あんまり話がないのですよ。あとはアニメからエピソードを引っ張ってくるのか、オリジナル展開するのか。

ということで、あらためて原作を読んでみると、次元航海の構成の上手さが良くわかると思う。そして、微妙な差異(特に波野さん)が、明らかに新展開への伏線と読めるため、先が益々楽しみになってきますなぁ。

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