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2015年8月15日 (土)

「銀河鉄道999(松本零士/少年画報社)」

今年の夏休みは、例年を超える超ダラダラぶりで、更新頻度も風邪で寝込んでいたときレベルに落ちています。基本的に、昼間、妹のとこのガキを預かっているため、部屋で寝ていることが多くなり。進まない部屋の片付けと相まって、週なかばで自滅。最低限の仕事を夜中に行うため、更新タイミングが取れませんでした。完全に昼夜逆転させてしまえばよいのですが、部屋の中が洒落にならないことになっていて。

ということで。
「銀河鉄道999(松本零士/少年画報社)」を読んでました。エターナル編を含めて。実際には、松本御大の本を他にも色々読んでました。
解説はいらないと思いますが。文庫本で言うと、12巻までが「機械の体をただでくれる星へ行く」アンドロメダ編、13巻からは「メーテルに連れられて出掛けたら、いつの間にか太陽系の存亡を駆けた戦いの主役に躍り出た」エターナル編になります。
松本御大のオリジナル作品の中では最大のヒット作になる999ですが。割と人情ものの悲しい話が多いので、個人的にはあまり好きではなかったです。映画版とTV、原作版の乖離が大きくて、999と一言で言ったときの統一感のなさも困惑するところでした。
で、大人になって原作を読み返してみると。結構酷い話ですな(笑)。
無敵の銀河鉄道の軌道はちょくちょく破られるし、999はよく脱線するし、停車駅では当然のようにパスとトランクが盗まれるし。原作では、メーテルがちょくちょく用事で出掛けたり、手続きとかで下車しないといけないことになるけど。正直、ほとんどが危険な目に合うので、999で寝ていた方がマシかと。
あと、当時はあんまり思いませんでしたが、アンドロメダ管区に入った後の銀河鉄道の「生身の体の星」に対する扱いの酷いこと。完全に機械帝国に乗っ取られているようで、全線を管理するレイラさんがいたとは思えないレベルの非道さです。TVや映画と比べても、社会全体の機械帝国からの侵略っぷりがひどく、あれで機械の体を欲しがる方が変だというくらいです。
松本御大の考え自体が、他の短編などを読むと分かりますが、「血を残す」「子孫を残す」「DNAに伝える」みたいな、延々と受け継がれる命による永遠をテーマにしているというか(<別の意味でテーマにしたのが「ミライザーバン」)、登場人物がそれを信念にしていることが多いので、余計に「機械の体」をアンチテーゼとして扱うことがメインになってしまっていると思う。
ちなみに、トレーダー分岐点が惑星トレーダーにあったのに、映画版を受けてヘビーメルダーにトレーダー分岐点があったり(よって、2回出てくる)、行き当たりばったりな感じはいつも通りなので、細かいことを気にする人は松本御大の作品を読むのには向かないと思いましたわ(その割には、細かい伏線を拾ったりもするし)。基本的に、作品毎に時間の輪がずれまくるのでしょう。詳しくは「ミライザーバンを読め」というのは、解説におけるお約束になってますね。
しかし、プロメシュームについては。なぜ、1000年女王=プロメシュームとしようとしたのか謎な感じですが。御大の発言でも、雪野弥生=メーテルになったり、弥生とメーテルは姉妹になったりしているので何とも。一番簡単なのは、全てラーレラ様のクローンという説なんですが(笑)。
エターナル編については途中までしか収録されずに銀河鉄道物語になってしまったので何とも言えませんが。何かとハーロックやエメラルダスが来たり。敵がコロコロスケールアップするので、本当の敵がなんだか良くわからなかったり。「新宇宙戦艦ヤマト」「超時空戦艦まほろば」とリンクしていたりするのでなんとも。小説版で完結しているらしいですが、プレミア価格が酷くて読めないので、どっかで再出版してくれないと評価出来ません。ただ、ハーロック「次元航海」でも触れられているA銀河(アンドロメダ銀河=999の舞台)の話は大ヤマトのOVAで決着が付いているらしいですが(笑)。
そんなわけで、後半が蛇足のようになってしまっていますが、既に松本御大の新作は全て途中中断が当たり前なので、それらをモザイクのようにつなぎ合わせて楽しむのが正解かと。
このあと、その「つなぎ合わせ」に必要なピースについて、気力が続いたら書いてみたいかと。

あー、FSSも時の輪の接続に失敗してずれたんだな、多分(笑)。
永野先生も、御大と呼ぶべきレベルになったのか(笑)。

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