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2015年10月 3日 (土)

たまに腐食の話をしたくなる

うちの発言でたまに検索ランキングに上がるものにステンレスの電位差腐食がありますが。
こないだ、ステンレスのシンクに鉄クギを置いておくとステンレスごと錆びるのを電位差腐食と言っているページを見て驚いた。業界的には、どう見ても単なる「もらい錆」である。
教科書やJISの孔食電位なんかを読んでいると、電位差腐食なんてものがスゴイ身近に感じられるかも知れないけど、ステンレスの腐食の中では一般的ではない。微生物腐食の方がよっぽど事例が出てくる。大体、鉄とステンレスを接触させただけでそんなに簡単に電位差が生まれて回路が組まれるというのなら、電池なんていらねーってーの(異材を使った構造物なんて世の中にはごまんとあるよ)。こういうものは、現場を知らない教科書中心の学者さんに起こりやすい現象です。
単純に水に濡れた鉄クギをステンレスの上に置いたら、鉄クギが錆びるときにステンレスの不導体膜を破壊して、いっしょに錆びるだけです。体積的には極小でも、ステンレスの上に鉄粉を撒いたら、1日で錆だらけですよ。
それに、この理論で言えば、鋼材の材質による電位差が生まれるはずがない、同じステンレス鋼種同士を水に濡らして重ねておけば、2~3日で茶色の模様が出来てきます。すき間腐食です(*全ての腐食は酸化作用であり、電子の流れがあるので電位差腐食と勘違いする人がいますが、電位差腐食は接触する金属自体の持つ性質の差によるものです)。
要するに、ステンレスの錆びるパターンというのは様々であり、その中でも電位差腐食なんてものは極限られた条件でしか起こらず、大概は別の理由によるものと言うことである。
そして、そのほとんどはもらい錆かすき間腐食であり、お外で暴露環境に置くなら、中途半端に水が貯まった状態になったり(外に置きっぱなしの積み上げた鋼材とか、304クラスなら茶色い模様が付いちゃうし、410とかならマジで錆びる)、鉄粉などの錆を発生するものが付着しないようにする(つまり、綺麗にしろってことだが、車のボディと同じで、鉄工所や鉄道の近くではどうしようもない)のが一番ということですな。
ステンレスでは、鉄製のブラシを使って磨くと鉄粉が発生して錆びるので、ステンレスブラシを使わないといけないとか常識なのですよ。

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