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2018年3月 9日 (金)

「万年筆国産化100年 セーラー万年筆とその仲間たち(桐山勝/三五館)」を読む

万年筆の歴史ということでもう一冊。
「万年筆国産化100年 セーラー万年筆とその仲間たち(桐山勝/三五館)」を読む。

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セーラー万年筆が金ペンを作った1911年を国産万年筆の始点として、100年という単位でどんなことが行われてきたのか、という本です。サブタイトルに「セーラー万年筆」と入っているように、日本三大万年筆メーカーの一角にして最初に起業したセーラーをメインにしていますが。流れを見る意味で、他のメーカーについても触れられています。国内では、戦前の大手メーカーがいくつも消えていますし、プラチナのカートリッジインクやパイロットのキャップレス、大橋巨泉のCMでおなじみパイロットのエリートS、そしてセーラーの開発になる筆ペンや国産ボールペン(wikipediaでは「1949年にオート社が日本で初めて鉛筆型ボールペンを開発」となっていますが、国産ボールペンは1948年にセーラーが開発している。オートはボールペンを実用領域まで安定化させたことで有名)についても語られています。
結果として、国産前夜の海外輸入万年筆から、セーラーによる国産化、そしてその後の流れまでを読むことが出来ます。
ただ、この本も歴史書ではないので、俯瞰は出来ますが、細かい「何年にどういうシリーズが発売されて……」みたいなことが事細かく書かれているのではなく、やはり大きな出来事のピックアップになります。
また、1/3くらいはセーラーの職人……ペン先加工の長原宣義、長原幸夫両氏、ペンドクターの川口明弘氏、インクブレンダーの石丸治氏など、店頭でお客相手に腕を振るうことによって万年筆の世界に貢献した人たちの話となっています。それらのセーラーの活動自体が万年筆の歴史の一部だということでしょう(実際、2000年代初頭の文具ブームの頃の記事を読むと、これらの事が大きく取り上げられているような気がします)。
ということで、セーラー中心とはなりますが(2/3くらいセーラーかな?)国産万年筆に関する「流れ」を読むという意味では、非常に良い本だと思います。読みやすいし、面白いです。
そして、セーラー万年筆のファンになったら面白いところですが。私ですか?私はセーラーの碇のマークが好きなんですよね。あと、最初に買った「ちょっといい万年筆」がセーラーだったので(笑)。
学生時代に使っていたプラチナがアレで(以下略)

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