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2018年3月 8日 (木)

「万年筆クロニクル(すなみまさみち、古山浩一/枻出版)」を読む

「万年筆クロニクル(すなみまさみち、古山浩一/枻出版)」を読む。

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さて、昨年から工具屋文房具について足を突っ込んで色々調べたりしていたわけですが。その中で一番の鬼門というか、沼になっているのが、この「万年筆」なわけでして。最近は安くて面白い万年筆が出回っているおかげで、手に取りやすい=引っかかりやすいという恐ろしいことになっているわけです。そして、いつものように、とりあえず書籍を山にして勉強してみましたが。扱い方、2000年以降の文具ブームの時以降のモデル、主なメーカーのエピソードなどはすぐに目に入ってくるのですが。実は、そこから先になかなか進まない。古い物に対するとっかかりがさっぱり掴めないのです。

ということで入手したこの本。
すなみまさみちさんは世界でも知られた万年筆のコレクターとして有名な方。古山浩一さんは万年筆画家として有名な方ですが、それにプラスして万年筆文化を残す為の執筆活動も盛んにされている方です。
ということで、その古山氏による万年筆の歴史についての本です。クロニクル=年代記でしょうか。
ただ、古山氏は博物学者ではないので、内容的には割と行ったり来たりなところがあります。また、古山氏の本は写真よりも古山氏自身の描く万年筆の方が圧倒的に多いです。ある意味、近代ヨーロッパの図鑑的かも。
前半は付けペンから万年筆へと進化していく歴史的な流れを。後半は万年筆メーカーそれぞれの流れを。海外と日本とで。最後に、万年筆関係の職人的な人や海外の文化発展に尽くした人の紹介。このあたりは古山氏による著作「万年筆の達人」の補完的ないようでは無いかと思われるが、そちらは未見なので。
ということですが、ともかく分厚い本なのに、通して読んだ感想は「概略が分かった」という感じですか。いったい、万年筆の歴史を語るにはどれだけのページが必要なのかと気が遠くなります。というのは、全体を俯瞰することはできるのですが、各社がこれまでの流れとしてどんな作品を発表してきたのか、ということになると。膨大すぎて語れないというか。これだけの厚さの本をもってしても、メーカーを語るには1社当たりのページ数が足りなさすぎるのです。
というか、大量生産勝つ、手工業的に限定ものや試作品を作れる関係で、他の工業製品、例えばカメラや車などと比較しても、明らかに「わけがわからない」。素人としては雲を掴むような感じである。
それでも、この本を読むことにより「歴史的流れ」や大雑把な「分類」や「メーカーの色」のようなものは見えてくることができると思います。
ともかく、手探りで進む第一歩としてこの本を読んでおけば、歴史的なことに関しては知識のベースがしっかりしてくるかもしれません。

問題は、次に何を読むかですな。
国産万年筆の流れとか、高度経済成長期の万年筆が大衆(ビジネスマン)の必携だった頃のアイテムの流れとかがまとめられたものを読みたい所なんだけど、意外とこれが難しい。メーカーにもどれだけ資料が残っているのか疑問に思ってしまう。古本屋でもメーカーの社史は出回ってないし(車屋とかと違って社員数が少ない為か……)、カタログなんかもオークションを見ても出回りが悪いし。カメラに手を出した時に比べると「何から手を付けていいのかわからない」ですが、それゆえにムチャしようがないのが救いなのかもしれませんが……。

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