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アニメ・コミック

2017年6月22日 (木)

「バルバラ矮星子黙示録-アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇(J・A・シーザー/disk union)」を聞く

「バルバラ矮星子黙示録-アルセノテリュス絶対復活光とオルフェウス絶対冥府闇(J・A・シーザー/disk union)」を聞いてました。
最近は、アニメとかあんまり見ないので、買うのはもっぱらラジオCDとかになっていましたが。いつものようにネットを徘徊していたところ、ウテナ関係の記事でJ・A・シーザー氏がウテナの新作アルバムを造るというニュースがアリ。前回のウテナ関連のアルバム(2枚)は、これまでの集大成的な物と思ったのでパスしましたが、今回は完全新作な上に「ディスクユニオンで買うと先着で新曲のおまけCD(3曲)付き」ということで。おまけ好きな自分は、さっさと予約してしまいました(笑)。
ということですが、まぁ、作品は基本的にJ・A・シーザー氏の色で染められていますから、いつものロックで謎な合唱曲メインです。インストゥルメンタルもありますし、ムード歌謡のような歌も入っているので、アルバム全体として聞いた感じは……やはり、土着的な妙なロックというか、ロック的な宗教曲というか。でも、かっこよいので。
ちなみに、影像作品に付随するものではありませんから(昔コロムビアが大量に出していたイメージアルバム的な物?)、直接的に「ウテナ」を思わせるのは「絶対運命黙示録・完全版」くらいですが。これも、最初はオリジナルと同様なのですが、2番からあとが、より哲学的?宇宙的になってます。
正直、表面的な部分だけだとこんな感じですが、何回も聞いて歌詞の内容を反芻すると全く違った感想になったりもするので、なんとも。とりあえず、この文章のまとまりのなさが、一番の感想かと。

2017年6月19日 (月)

「ハヤテのごとく!(畑健二郎/小学館)」のラストの違和感を考察する

重量物を運んだダメージが半端ない。まだ、息が上がる感じがある。筋肉痛は、まだない(笑)。

「ハヤテのごとく!(畑健二郎/小学館)」のラスト、なにかしっくりこないと思いましたが。何回か読み返していて分かりました。それは、姫神でもなく(まぁ、姫神の設定が作者の中で繋がっていても読者にはわかりにくいという問題は置いておいて)。ヒスイでもなく。マリアさんでもなく(最初、単行本ラスト書き足しの千桜のセリフの意味が分かりませんでしたが、わかってくるとマリアさん恐るべしと……)。

当然ここから【ネタバレ】に行きますので。

つまり、52巻あっても、ハヤテがナギに対して恋愛感情を持っている描写が4頁くらいしかないからである(笑)。
少なくとも、庭城に行く前にナギがした質問に対して答えられなかったハヤテは、その時点に於いてもナギに対する恋愛感情を持っていない(というか、自覚していない?)わけで。これは、サンデーバックステージの畑先生の文章を読んでも確定事項なわけで。ハヤテがナギを意識するのは最後の最後なのですよね。
つまり、ハーレムものラブコメのように見えて、主人公がヒロインに対して恋愛感情を持っていない話が延々と続き。ラストで突然、ころっと変わられても……というので。その2年の間にハヤテにどんな心境の変化があったのか、という恋愛漫画の一番重要な部分が全く描写されていないというのは読者的に唐突であると。
おそらく、伏線になるのはアテネさんがあれだけ「未練タラタラ」なのに、ラスト近辺で他のヒロインの後押しばかりしていたあたりに、ハヤテの心情を読み取っていた=ハヤテが自覚していない部分で、やはりこの1年間にそういう感情があったのではないかと(作中では完全に否定されていますが)畑先生すら気付かない無意識的描写だったのではないかと思ったりもします。好意的に読めば。
でも、実際には、ハヤテも未練タラタラだった部分があると思うので、まー、自分としては、それでもアテネさんがハヤテにアタックすれば、それで別エンドに突入したのではないかと思いますが。ハヤテはずっとフラレたと思い込んでいる&罪悪感があるわけで、それが払拭されればねぇ。そういう意味では、せっかく日本に来て再アタックしようとしたとたんに王玉のせいで子供化したのが、彼女の一番のアンラッキーだったのではないかと思いますが、ねぇ。
というか、やっぱり、あーたんかわいいわ(笑)。

2017年6月17日 (土)

「ハヤテのごとく!(畑健二郎/小学館)」最終51,52巻を読む。

やはり、カフェインレス生活が効いているのか、以前のような「休日になると体調が悪化する」ということがなくなった。アレ、疲れじゃなくて、カフェイン中毒の離脱症状で合ってたんだ……。

「ハヤテのごとく!(畑健二郎/小学館)」最終51,52巻を読む。当然小冊子付き限定版。
ということで、終わりました。今年前半に連載が終わったことは知っていましたが、さすがに付き合っていた期間が長いため、喪失感が凄いですね。
ラストは庭城の話(現在の力を手に入れる話と過去の紫子の願いの話)と三千院家の遺産の話が絡み合って、しかもこの作品のお約束である「たまに関係ないギャグ回が入る」のも含めて、唐突に最終エピソードになだれ込んだ感じがあったので、詰め込みすぎ感が半端ないです。読むのに時間かけましたよ。
姫神とかヒスイとかをもっと前から出していれば別でしたが。最初の頃の三千院家の遺産話はライバルがヘタレな外人だったりで、負ける要素が見えないレベルで、そんなにシリアスになるとは思ってもいなかったですし。庭城の話も地中海編でのキングミダスとの決戦が派手だったのと。そのあとの下宿の謎とかの話がルカや同人の話に紛れてしまって、イマイチ伏線が見えなかったこととかあって。急激に感じました。
しかし、ハーレムものをまとめるラストとして、ああいう形で終わらせるとは思いませんでしたが。ハヤテの相手が誰になるのかも、わりと思っていなかった形になりましたし。そうきたか、という感じです。
個人的には、アテナがハヤテに未練アリだったので、そっちでまとまるかと思っていたのですがねぇ。恋愛に関しては物語とは別枠という感じで。だって、本編中では、ハヤテが「はっきりと」恋愛感情を表に出していたのはアテナだけでしたから。
そういう意味では、肩すかしな所もありましたが、ラストはストーリーとしてあるべき所にピースがはまったかな、という感じです。
あ、姫神の設定が思ったよりも馬鹿野郎だったのは拍子抜けでしたね。
あと、52巻付録小冊子の描き下ろしはマリアさんのその後の話(本編ラストと52巻ラストの描き下ろしエピローグの間)ですが。それよりも、マリアさんの姓に関するネタバレの方が衝撃的でした。解説によると設定死んでいるらしいですが、結局、姓が「アレ」だったら設定生きているようにも見えるので。是非とも劇中でやって欲しかったというか、何なら番外編でも……。

2017年6月10日 (土)

「超人ロック異聞 超人ロックアンソロジー(少年画報社)」を読む。

散々探していたメモが見つからずに、ふてくされて本を読んでいて、ここにもどってきたら目の前にメモが落ちている。……この世に不思議というものがあると実感した瞬間である。っていうか、マジで恐いんですけど。

「超人ロック異聞 超人ロックアンソロジー(少年画報社)」を読む。
少年ロック50周年ということで。古巣の少年画報社より発売ですが。描いているのがガチのプロ漫画家で、しかもコメントを見る限り、かなり影響を受けている人たちのようです。
ロック本人がちらっとしか出てこない周辺を描いた作品から、ガチでソレっぽい話、本編キャラクターが密接に絡む話、そしてパロディーまで。かなり幅がありますが、いわゆる同人アンソロジーのような「面白いけど、何も残らない」ようなものではなくて。各作品に、かなり重みがアリ。絵が似ていても似ていなくても「ロック」であることがわかる作品になっていて、やはり、その道で食べているプロは違うナー、と思いますな。
私が普段も読んでいる作者さんですと、「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」の環望氏と「神様ドォルズ」のやまむらはじめ氏ですか。どちらも、ロックの永遠性に関する話で、それぞれの氏の絵柄になっているものの、過去のビジョンがはっきりと聖悠紀氏の絵柄になっていたりして色々な意味で面白かったです。
あと、唯一のパロディ作品である黒丸氏の「超時空女子会」「悪役超時空会議」が50周年らしいほっこりした内容で良かったです(笑)。
超人ロックも手塚治虫トリビュートのような派手さはないものの、やはり50周年になるだけのことはあるなぁと感慨深いですな。もちろん、ロック(作品として)の方が私よりも年上ですな。

ちなみに、私がロックを知ったのは例の「魔女の世紀」の映画版の時ですから、33年前ですか。当時、アニメディアに掲載された銀河年表が私に与えた影響はかなり大きいです。ちなみに、漫画自体は友人が買っていたので、その家で読ませて貰いました。で、しばらく読んでいなくて、続きは大学の時に先輩の家で。この時にはまだ少年画報社で連載中でしたな。私が自分で買うようになったキッカケはビブロス版の文庫発売時ですから、それから数年後のことですな。ヒットコミック版以前のものはこの頃入手。まさか、そこから本棚の一角が埋まるほどロックの連載が途絶えないとは思いませんでしたが(笑)。

2017年6月 4日 (日)

「コーヒーカンカータ(からあげたろう/KADOKAWA)」1巻が発売中

寝過ぎと眠気はあっても頭痛はない。これは、最近の休日では画期的でアリ、脱カフェインのおかげであると考えられる。まー、カフェイン全く捕れないのも不便なのだが、鼻炎薬とか飲むとそれで50mgとか入っているから、あと1杯がせいぜいなんだよねぇ。

「コーヒーカンカータ(からあげたろう/KADOKAWA)」1巻が発売中です。
日本のどこかにあるコーヒーが名産の温泉街。そこで出会った琥珀、ミル、もかの三人の少女がコーヒー専門学校の私立カルディ学園に入るまで、が1巻です。
同人の方で読んでいましたからあげたろう氏がいつのまにか電撃コミック大賞を受賞されていたそうで(<折り込みチラシをあんまり読まない)。そこからの連載作品のようです。1巻目は出会いが中心ということで、学園は殆ど出てきませんが。その分、キャラクター紹介がじっくりされていて読んでいて良い感じです。メインの三人のキャラクターも、いい子ばかりで、とりまく大人たちも暖かい。世界観が魅力的で。「ヨコハマ買い出し紀行」を思い出しましたが(実際、もかの実家の喫茶店はそんなイメージ)、より、コミカルな方向です。
主人公の琥珀の家とか、もかの爺ちゃんと学園長の関係とか、引かれた伏線もよさげな感じでストーリーの続きが楽しみな感じです。
「五人選ばれたスペシャルティコース」が舞台になると思われるので、あと二人主要キャラクターが増えるだろうことも楽しみの一つですが。
もう一つの連載作品である「わたしのカイロス」がハードな世界観と設定なのに対して、こちらはもう少し優しい世界観のようなので、万人にお勧めできるいい作品かと思います。

しかし、コーヒー漫画をおすすめしておきながら、カフェインを絶っているんだよ!今度、デカフェコーヒーも買ってみるかねぇ。おいしいのか?

そして、学校の名前であるカルディですが、ヨーロッパでのコーヒー起源のお話の一つにあるヤギ飼いの少年の名前だそうで(Wikipediaの「コーヒーの歴史」にも載っておりました)、けっして某コーヒー販売のチェーン店ではありませんので。まぁ、私はこないだそば茶を買ってきましたがね、カルディで(笑)。

2017年5月29日 (月)

「偉大なる魔女プアン様の観察日記(高瀬飛鳥/スクウェア・エニックス)」全3巻で完結

現場が蒸し暑くて辛い季節である。試作の準備をして、やれやれと思ったら。上司から「今、会議で横やり入れられて、*の設計変えろって。あと、*と*はやり方を変えて……」準備し直しかよ。

というわけで、疲れて頭が回りません(笑)。というか、脱水症状っぽい。作っておいた水出し紅茶が美味い。

「偉大なる魔女プアン様の観察日記(高瀬飛鳥/スクウェア・エニックス)」全3巻で完結です。
強大な魔力を持つ割にお子様で、友達が欲しいのに友達を作るのが恐い。
そんな魔女・プアンの物語もこれで終わりですが。エピソード的には、おばばとエーデルの師弟関係の話が入ったり。ケルベロスがなぜプアンと共にいるのかのエピソードが入ったり。伏線(というより、裏設定)的なところまで物語としてみることが出来たので、割と満足感が大きいです。
ラストは、本当の伏線として出てきていた「プアンのトラウマ」に関する話でしたが。思っていたよりもずっと「爽やか」に終わって、実にいい感じでした。ラストに、設定と、その後のエピソードがくっついているのもグッド。
ただ、ハーピィっぽい外観のライラが、悪魔との契約で姿が変わっているっていうのはともかく。脳にまで影響が出て、性格が変わってしまったというのは、無意識にしろ作者様の黒いところが見えて恐いですわ。
ということですが、魔女の設定とかも面白いですし、いい感じで完結しておりますので、安心して読むこのの出来る作品かと思います。

それはともかく、3巻に帯がないのはスクウェア・エニックスよ……。

2017年5月26日 (金)

「ハーロック&トチロー 単行本未収録作品集(松本零士/秋田書店)」が発売中

ちょっと油断すると、今日が何日だったか分からなくなりますわ。
最近、花粉とも黄砂ともなんともわからないものが飛び交っているのか、呼吸系に疾患のある人が体調を崩す事例が多発しております。私も目や喉がゴロゴロして、花粉症のような症状が出ていますが。いつもの鼻水が止まらない症状が出ないので、花粉ではない「何か」なのかもしれません……?

「ハーロック&トチロー 単行本未収録作品集(松本零士/秋田書店)」が発売中です。
ハーロック関係の単行本の最後ですが。色々アレな本です。前にチャンピオンREDの付録で展開していた奴ですが、単行本としてガンフロンティアIIの登場人物がハーロックになっていたり、扉絵が収録されていたり色々あるようです。
収録は「ザ・トチロー/ガンフロンティアII/宇宙海賊キャプテンハーロック(タカラ ボレット、コスモウィングの付録漫画)/燦~天河無限~GALAXY LEGEND」ということで。
「ザ・トチロー」はアルカディア号を作る前のトチローの単独作品。トチロー主人公ということで、いつものコメディタッチの松本零士氏のSF短編らしい短編漫画です。
「ガンフロンティアII」は映画の「話が青春のアルカディア」の原型みたいな小説ですが、いつものように未完です。元々別主人公の作品だったものをガンフロンティアのキャラに置き換えたためにこのタイトルになったようです。作品としては敗戦でやさぐれたハーロックがいい感じです。
あと、タカラのオマケ漫画は見たことがなかったので貴重かと思いますが。
「燦」は大山家の先祖の話とはいえ、いつもの未完の作品で、トチロー的な物もないことから、別にまとめてもらってその分値段を下げてくれればナーといった感じです。だって、単行本2冊分の値段になっているのは、この作品を収録したためでしょうから。逆に言うと、この作品が単独で単行本になってもアピールできないと踏んだためでしょうから、好きな人には朗報なのでしょう。
なんにせよ、おそらく秋田文庫にでもならない限りは、これらの作品が別の単行本になることはないかと思いますから、読みたいものがあったら押さえておくべき一冊でしょう。

2017年5月23日 (火)

「ガンフロンティア~ハーロック&トチロー青春の旅~(島崎譲/秋田書店)」が発売中

だりー。果たして風邪なのか、単純にだるいのか。

「ガンフロンティア~ハーロック&トチロー青春の旅~(島崎譲/秋田書店)」が発売中です。
松本零士先生の「ガンフロンティア」のリメイク版です。とりあえず全1巻なので、普通に途中で終わっていますが。原作のラストも、何がわかるということもないラストだったので(基本的にシヌノラの組織くらいしか謎はないですが)別に困らないかと思います。
ということでガンフロンティアですが。いわゆる青年向け作品で、西部の荒野でハーロックとトチローが謎の美女シヌノラと同族を探して旅をする話です。シヌノラが街に着く度に組織の男達やヤバイ奴らにア~ンなことをされるというのが原作からのお約束ですが。原作と同じく黒ベタで描かれるア~ンなシーンは「そういうことがある」ことはわかっても、エロさはないです(笑)。ストーリーは同じなんですが、原作に比べると人が殺されまくる陰惨さは薄くなってますね。まぁ。
ということで、絵柄的にもストーリー的にも「読みやすくなった」ガンフロンティア。ハーロック好きなら一読しとくべきかと思いますが、これが受け付けられない人は、オリジナルの原作は辛いと思います。ということで、ガンフロンティアの入門的にはよろしいかと。

2017年5月21日 (日)

「キャプテンハーロック 次元航海(嶋星光壱/秋田書店)」6巻

すいません。メチャクチャ眠くてよく寝ましたが。それと、紅茶尽くしで気分が落ち着いたのか、逆にやる気が全くナッシングなゆるみ方になってしまって。何もやる気が出ないです。死にそう。

「キャプテンハーロック 次元航海(嶋星光壱/秋田書店)」6巻が発売中です。
今月はハーロック特集ということで、単行本も3つ発売ですが。個人的にメインはコレ。相変わらず、色々な松本ネタを集めて上手く一つにしています。
今巻も最初からアニメ用の販売メカであるボレットをちゃんと活用しているとか。同じく、アニメ専用キャラだったまゆ(後に漫画の方でも採用されましたが)がダイバー0と共にいい味出しているとか。魔地機関長がホンキ出していたりとか。
後半はハーロックと共にヤマトのキャラがクローズアップされて、この世界の時間実に関するキャラクターの謎に迫ります。おそらく、ミライザーバンが関係してくるんだろうなぁ。
ヤマト(新ヤマトか?)のキャラクターは大地球の方に行ってドンパチしてるはずだから、こっちに深く関わっては来ないだろうけど。ハーロックの原作のストックが少なくなるに従って、他作品のエッセンスが増えてきていることから、ちゃんと続きが読めれば極めて面白い作品になりそうかと。
まぁ、この後しばらくは、波野さんと台羽の話になりそうですが、原作のようにあやふやにはいかないでしょうから、どうなることか。楽しみです。

2017年5月13日 (土)

「神様ドォルズ(やまむらはじめ/小学館)」全12巻を読む

「神様ドォルズ(やまむらはじめ/小学館)」全12巻を読む。
アニメ化もされた作品で、今更という感じですが、8巻で止まっていたので部屋を片付けるついでに仕入れてきました(笑)。
山奥の閉鎖環境の村で、案山子と呼ばれる「人の意志で動くからくり」を使う一族がいた。で、色々あって主人公は妹に役目を譲って都会に逃げ出すんだけど、村の座敷牢から脱走者が出て……。
というような話でしたが。まあ、やまむら先生の話らしく、今回はコメディ寄りの描写になっているにも関わらず、話の根底には村の閉鎖的なくらい環境や、差別、特権階級のおごり、恨み、辛み、復讐、そんなものがぎっちりと詰まっております。この前の作品である「カムナガラ」が救いのないラストを迎えていただけに、私も途中でくたばっていたのですが。そうはいっても、やまむら先生の作品は好きで、「識天降りる街」以来、単行本が出た作品は全て読んでいたはずですので。この作品についても「時が来たら読もう」と思っていたわけです。時は来たレリ。
で、完結してしばらくたちましたので、手を出したのですが。やはり、村の人間の世代が古くなる=しがらみに絡め取られている人間ほどクズいので。村が舞台となる終盤は、クズみたいな奴が多数出てきてなかなか不愉快です。良くある「村一番の長老が良心的」とかいうようなこともなく、出てくる爺は二人とも最低のクズです。良くある話では、物語の終わりと共に、そんな在庫勢力が一新されたりするのですが。そういった描写もありません(一方は死にましたが)。
結局、悲しい運命で復讐に走った若者も、得るもののない終わり方をしてしまいました。そのあたりの流れは、どうにもやるせないです。
ただ、唯一の救いは、残っている若手はそれなりに「話が出来る」レベルというか、無理のない範囲で改革しようとしているので、なんとかなりそうではありますが(爺達は理想に走りすぎて自滅している……)。
とまぁ、難しいことを書きましたが。基本的に、これまでのやまむら作品と比べると、段違いにハッピーエンド度は高いです。主要なキャラクターは、ほぼ生き残っていますし。未来に希望はあります。主人公の妹の詩緒ちゃんがかわいいのは最初から最後まで通していますし。よろしいかと。
個人的には、日向まひるさんが作中では3番目くらいにに危険人物ですが、そういった点も含めてかわいいと思うので、最後までブレずに活躍してくれたのには満足です。

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