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ミリタリー

2017年3月30日 (木)

「大洗戦車博物館(下田信夫/廣済堂出版)」

「大洗戦車博物館(下田信夫/廣済堂出版)」が発売されました。こないだの海楽フェスタでも先行販売していましたが。
まさかのハードカバーです。
内容は。大洗のどっか出見たことあるようなおじさん3人に、大洗大使を名乗る人から戦車博物館を作って入れとの依頼が入り。時空を越えて、戦車を集めに行くという……絵本です!
なんというか、想像していた以上にゆるい内容でびっくりしましたが。中で取り上げている戦車の偏りがまた凄くて。表紙こそティーガーですが、そんな有名な戦車は殆ど出てきません(笑)。つまり、非常にマニアックな本になっています。何重もの意味で。おそらく、タイトルや内容紹介からこの内容を想像できた人はいないのでは?企画を立てた人も、本を作った人も何を考えていたのか。
という感じですが。作者の下田さんは、デフォルメ飛行機のイラストレーターとして有名な方で、私たちの世代では、「たまご飛行機」のパッケージイラストが一番有名かも(時代によって描いた人が違うので要注意)
ということで、内容の殆どは戦車解説書であり、「大洗」の部分はあまりないので、そこに期待すると肩すかしかもしれません。しかし、なんか変なネタが入っていたり、どこかで見たようなお店のおじさんや役所のおじさんがいたりと、わかる人にはわかるネタが散りばめられているので、そういうネタが好きな人には楽しめるかもしれません。
ちなみに、戦車マニアな人は普通にネタ選択だけで笑えます。

更にちなみに。リアルな話をすると「Npo法人 防衛技術博物館を創る会」というのが存在していて、大洗ではありませんが、まー、大洗に実物大IV号戦車を搬入していた「カマド」の親分がやっているところです。私も賛助会員だったりしますが、興味のある人は「Npo法人 防衛技術博物館を創る会のサイト」を見てみたら良いのでは。

2016年7月15日 (金)

反戦プロパガンダの恐怖

まー、戦車好きとしては戦争映画なども観たりするのですが。戦争映画といってもエンタテイメントに徹した愉快なものから、やたらと悲劇性を前面に出したモノ(日本映画に多くて、見ると気が重くなる)まで色々あります。基本的に、戦争なんてろくなもんじゃないですから、人が死ぬのは当たり前ですし、悲劇を描いて平和を訴えるのも当然かと思います。しかし、そんな中でも、最高にアレな気分になるのが「ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)」である。
まー有名な作品なので解説するほどのこともないかと思いますが、WWIに出兵して砲撃で塹壕に生き埋めになった兵士が顔をえぐられ、壊死した手足を切り取られて、五感を失い、過去や現在を妄想したり、頭を振ってモールスしたり、そして、周りは……というような見た人みんなトラウマという話です。小説(未読)、映画共に作者はローマの休日なんかも描いた有名人ですが、共産主義者で逮捕されたり本名で執筆できなくなったりしており、小説も戦争が起こるたびに発禁になったりしています。つまるところ、プロパガンダ映画なのですが。個人的に、こういった「人の生理的嫌悪感」に訴えるような作品は好きではありません。作中のアレな性描写もキリスト教圏の人間に対する嫌悪感のようなものを煽る目的ではないかと思ってしまいます。戦争の悲劇を描くというより、「戦争に行ったら、こんなになってしまうぞ。怖いだろう」という方が強くなってしまう気がします。先日行われた参院選挙では学生にも参政権が与えられましたが、公平であるべき学校で反戦プロパガンダ映像を延々見せられたという恐るべき洗脳に関するニュースもあって、そういう意味でも嫌な感じです。

日本人としては、この小説より10年も前に「芋虫(江戸川乱歩)」が発表されており。こちらも同様の戦争犠牲者が出てくるものの。彼と彼の妻により、戦争に関わった者の狂気が描かれており、もっとずっと醜悪で、それゆえにストーリーとしての完成度はこちらが上のような気がします。そして、どちらも「そんな姿になっても、人は意志を持っている」ことが語られますが、その事実が読んだ人に突きつけてくる事実のレベルがかなり異なるような気がします。まー、「ジョニー」の主人公が世間的にも名の知れぬ若者であり、「芋虫」の主人公(実際の主人公は彼の妻)が士官で「その姿になっても凱旋」という差も大きいのかもしれませんが。それよりもやはり「通俗小説」としてろくでもない小説を書いてばかりいた江戸川乱歩と、政治的思想が凝り固まっている(と私が偏見を持っている)人間との差のように感じてしまうのです。

ちなみにこの題名、「ジョニーよ銃を執れ」(Johnny, get your gun)という南北戦争の頃から米国で兵士募集に使われていた宣伝文句に対する皮肉だそうですが。彼のオリジナルというより「ジョニーは戦場へ行った(Johnny Has Gone for a Soldier)」とか「「ジョニーが帰るとき/ジョニーの凱旋(When Johnny Comes Marching Home)」とか、戦争に行ったジョニーがどうなったかを歌った曲が色々あって、まー、その成り立ちや解釈に関してはかなり複雑なので、Wikipediaやニコニコ大百科などにも詳しいので各自調べて下さい。そして、この反戦歌としてのバージョンが帰ってきたけど目も手も足もないという歌詞の「ジョニー、あなただとわからなかった/あのジョニーはもういない(Johnny I Hardly Knew Ye)」で、そこから作られた小説が「ジョニーは戦場へ行った(Johnny Got His Gun)」らしい。
他にも、WWIの時のニュース記事を元にした言われておりますが、このモデルに関する実際の歴史的考察は「100光年ダイアリー」さんに詳しく、実際には毒ガスによる傷痍軍人だったのではないかというあたりまで辿られております。トラウマは避けられたかな?

さて、ガールズ&パンツァーにも軍歌系のBGMがいろいろあって。劇場版に「When Johnny Comes Marching Home」が使われていて、これが悲壮感漂いながらも非常にアタックの強いマーチになっていて印象が強かったのですが。
そこから映画「ジョニーは戦場へ行った」を連想してしまったのは間違いではないけど、上記説明のように直接的には全く関係ないもので(同一の原曲を元にした派生)、完全な間違いだったのだ(笑)。日本語だと同じモノの翻訳かと思ってしまうけど、「When Johnny Comes Marching Home」は「ジョニーの凱旋」であり、このタイトルの歌詞は戦意高揚の方になっているのである。
まったくもって、「知らない」というのは怖いね。

2016年7月12日 (火)

2日目は艦艇公開とトークショーとミニホビーショー

仕事がだるいというか、鼻の頭が火傷状態で痛い(笑)。

ということで、2日目。「大洗 海の月間」のイベントで自衛隊の艦艇公開があり、護衛艦ちくまが来るということで、これが今回の目的。極上爆音上映はたまたま日程があっただけで。宿とったあとに、ホビーショーやらトークショーやらイベントが決まって、いつのまにやら、いつものガルパンイベントに(笑)。これまでも、そのあたりの運は良い方だったようで。
ということで、朝食後に移動。いつものアウトレット横の臨時町営駐車場が自衛隊の地上車両の展示会場になっていたので、今回は更に向こうのサンビーチの臨時駐車場の方へ。位置のためか、痛車が少なかった(笑)。
で、今回、10式の展示こそなくなったものの、87式偵察警戒車とか、パトリオットとか、陸自と空自の地上車両が沢山来ていて、なかなか楽しかったです。特に、94式水際地雷敷設車なんて、どこに行けば見られるかもわかんないような車両もいたりして、なかなか。ただ、地雷のコンテナは装甲?カバーで覆われていましたが。
偵察用バイクに子供を乗せて記念撮影していたり、アットホームな感じ。私も、空自の装甲車がいい色に色あせていたので、塗装がどう変化するのか聞いてました。陸自と元々の色の違いとか、クリアの上塗りがないから清掃は水ぶっかけるだけとか、展示用車両は綺麗だけど普段使いの車だから焼けてるとか、「見るだけではなく」自衛官の方に色々話が聞けて面白かったです。
ちなみに、ちくまの乗艦は約2時間待ちということで。3人バラバラになったあと、双葉、綾乃小路は並んだけど、私は陸上車両に貼り付いていたので乗りませんでした(<艦艇公開に来たのに)。
ちなみに、蝶野正洋さんと中村桜さんの一日艦長任命式はステージイベントのタイムスケジュールに載っていたけど、実際にはちくまの前で行われて、見ている方はバタバタでした。

で、テントをひやかしたり、アウトレットでやっているホビーショーを覗こうとして……こちらも列が凄かったのでやめて。商店街の方に行こうかと思いましたが、時間的に微妙だったので、ステージイベントの「蝶野正洋さんによる地域防災サミット」を聞くことにする。普段は合同で集まることのない自衛隊、警察、消防、消防団の代表をパネリストに迎える画期的なイベントということで。まー、いつもの常盤さんの前説に始まり。蝶野さんによるMCで進行されました。これがまた、真面目なイベントで。東日本大震災に触れながら、各団体から見た災害への備えや、災害時にどう行動したらよいかということか語られていました。蝶野さんの進行も所々でギャラリーに振りつつ、実に真摯な感じで、強面のレスラーとしてのイメージとはまた別の一面が垣間見られて良かったです。まー、隣にいた杉山Pも珍しく、真面目に話をしていました(笑)。

そのあとは、ホビートークショーということで、いつもの杉山P、声優の中村桜さん、プロモデラーの山田卓司さん、元モデルグラフィックス編集でマックスファクトリーの高久裕輝さんと、そっち系の人にとっては豪華な顔ぶれ。ネタもガルパン関係の模型の結構アレな話もあったりして面白かったです。「箱を開けたときにある程度形になっているのが良い」とかから、現在の戦車模型の方向性とか、ガルパンの戦車模型に対する功罪とか、関係者の方々から実際に話が聞けると面白いです。CV33の怨み節とか。とりあえず、中村さんは転輪のパーティングラインを削るのが楽しいと。ちょっとした情報としては1/12フィグマビークルの企画に隠し球があるようで。さて、何処で発表になるのやら。
あと、油の臭いがする戦車はいらないと思います(機械油の焼ける臭いってキツイと思うのですがねぇ)。
結構濃い内容で面白かったので、なんかの折りに特典映像化希望。

そのあと、3人合流して、ミニホビーショーの方へ。私は、モデルカステンのブースで送料が高くて買うタイミングを計っていたガルパンデカールのVol.3と4を購入。ホントは中村桜さんのサイン会を狙いたかったけど、時間的にムリなのが最初から分かっていたので、これは諦め。
あと、先行発売になる「ガルパン・アルティメット・ガイド 劇場版&アンツィオ戦OVA (廣済堂) 」がクリアファイル付きということでゲット。
あと、グッスマのコーナーで残っていた1/12IV号をもう一台欲しかったけど、あの馬鹿でかい箱をもう一つ部屋に入れるのが不可能なので諦める。
ちなみに、フィグマの西住まほの原型が初公開。ねんどろの新作とかこっそり発表されていましたが、その辺は写真確認してから、また書きます。
セガのコーナーでは寝そべりぬいぐるみが全種と、ミニの展示。コトブキヤはキューポッシュにヒレの付いた新作のシルエットが。
あと、今回見たかったゴッドハンドのガルパンマーク入り工具も見てきました。ワンフェス限定ということで、通販はやらないか聞いてみましたが、大人の事情で難しいそうでした。……アレ、当日版権なのか。

ということで、一通り見たあと、いつものごとくまいわい市場でお土産を買って帰りました。

ここで、一つ失敗したこと。10日はオレンジペコさんの誕生日ということで、商店街の方へ顔を出さなければならなかったのである。……お供の二人は大酒飲みだけど、むらいさんで飲ませたら、あとが大変だから(<わたしの運転が)、やはり良かったのか。でも、誕生祭に行けることはまずないので、カンバッチ欲しかったかも。

そのあと、綾乃小路が選挙に行きたいとか言い出して、東京の街の中をうろついた挙げ句車が停められなくてコインパーキングに入れたり何だり、まったくモー。

とか、なんとかしつつ、まー戻って参りました。
写真、少しは上げたいけど、パソコンがおそすぎてナー。

2016年5月18日 (水)

デル・プラドのバトル・フィールド「チャーチルMk.VII」に思う

洒落じゃなく追い詰められて、昨日もバタンキューだったけど。あんまりにも酷くなると、逆に破綻してどーでも良くなる(笑)。

オークションでチャーチルのプラモを見ていて。過去に発売されたデルプラドのバトル・フィールド(いわゆる週刊~の類のコレクションマガジン)で、チャーチルMk.VIIを見つけた。
写真で見たら、結構ディティールもしっかりしていて良さげだったので、買ってみたのだが。届いたブツを見て絶句した。「でかい(笑)」。この手のものは、箱に入る大きさで、適当なスケールであるのがお約束なので、戦車は当然1/72スケールかと思ったのだが。表紙を見たら、1/60スケールとの表記。聞いたこと無いスケールだ(笑)。トミカは箱スケールだけど、同様の京商なんかのミニカーが1/64程度なので、それと並べると近いかも知れないけど。それにしても、中途半端である。
ものとしては、しっかりMk.VIIの特徴を再現していて、ポリレジン製ということで重量感もあるし、ディティールもごつくて、わりとしっかりしている(逆に、パーツを組み付けるのではなく、一体化する方向で作られているようで、一発で抜けないマフラー先端がオミットされていたり、砲身が曲がっていたりという難点はある)。一番の問題は、表面のドライブラシが汚いことで、すぺてをやる気無いものに見せてしまっている。せっかくディティールがゴツイので、もっと丁寧に色を乗せてやれば、ずっと格好良くなるはずである。これなら、汚しナシの単色でガンメタルを差し色に入れるだけの方がずっと受けが良かったと思われる。
しかし、コレクションというのは統一スケールでこそ映えるので、これ1個だけというのは本気で中途半端なんだよなぁ(笑)。ノンスケールだと思って聖グロリアーナのマークを入れて、ディオラマの遠景用に使うのなら、お手軽な素材として良いかと思いますが……。

2016年5月 3日 (火)

「私家版戦車入門(モリナガ・ヨウ/大日本絵画)」1巻を読む

BDレコーダーの中身をディスクに移してました。移動したらコピー10がそのままっていう機能がほしいよな。

「私家版戦車入門(モリナガ・ヨウ/大日本絵画)」1巻を読む。
戦車開発黎明期のネタをモリナガ・ヨウ氏のイラストコラムで読む本です。第一次世界大戦の戦車に関しては、専門書を探すと洋書になるので、日本語で読める「ネタ本」としては非常に面白いものになっています。基本的に、アーマーモデリング連載のうちのリトル・ウィリーに至るまでと、菱形戦車(Mk.I、Mk.IV)、ホイペットあたりを抜いて編集したものになっています。
模型誌連載だけあって、単なる開発史ではなく、運用方法とか、タイプ毎の見分け方とか、製作や情景作りに役立つネタが満載です。ただ、基本、イラストなので、かっちりした図面や資料は入っていませんので、その辺は他の本で。図面なんて日本語関係ないですし(笑)。
ページの反対側のあいたところにコラムや写真も入っていますが、どうせなら、写真をもっと入れてくれれば資料として良いものになったのにねぇ。
難点は、やたり値段の高さで、読みたいけど気軽に買える値段ではないというところですが。英国ファンなら押さえておくべき1冊(<わりとこのフレーズ多用するな)です。
ガルパンの人は、ダー様の帯が付いているうちに押さえるのが吉。
ちなみに、地味に、各ページで解説やっている英軍バトルドレスのおかっぱ女の子が可愛いのも売りと言っていいかと。立体で欲しいかな。

2016年4月21日 (木)

「THE VICKERS TANKS From Landship to Challenger(Christpher F.Foss & Peter McKenzie/Patrick Stephens Limited)」なる本を入手

花粉が重い今日この頃、皆さま如何お過ごしでしょうか。頭は重いし、ノドはピリピリするし、やる気が著しく削がれます(笑)。

「THE VICKERS TANKS From Landship to Challenger(Christpher F.Foss & Peter McKenzie/Patrick Stephens Limited)」なる本を入手。1988年刊行の旧版で、現在はChallenger IIまでを扱った新版が出ているようです。ちなみに、表紙に7180というシールが貼ってありまして、これが当時のお値段……いや、私は安かったので入手出来たのですが。
というわけで、英国の陸戦兵器メーカービッカース社のAFV関連の歴史を綴った本です。ビッカースというと機関銃が一番有名な気もしますが。英国で最初期から戦車を独自開発し、海外への輸出も積極的に展開。戦争期間はもちろん、現在に於いても英国陸軍にチャレンジャーを売り込んだりと、多くの機械産業が外資に身売りしてしまった英国企業の中でも異彩を放っています。
しかし、本は当然英語なので、花粉症で頭の重い人はなかなか読む気になれませんが。一つ一つの車両に関するページ数は通常1~2ページ程度。モノクロの写真付きですが、不鮮明な戦場写真の抜粋ではなく、工場撮影のものが多く、鮮明でディティールのわかるものが掲載されていて好印象です。また、量産車両はバリエーションなどを載せているので当然ページ数も多くなります。
特に黎明期~戦間期の「戦車」というものが固まっていく時期の車両は珍しいものも多く、見応えがあります。装甲車や作業車繚も掲載されていてポイント高いですし、WWIIではバレンタインの変なバリエーションや工場での生産ライン写真なんかもあります。逆に、英国戦車史を広くカバーしているように見えても、ほとんど関わっていないチャーチルなんかは初期型がちらっと掲載されているだけです。まー、主旨からして当然ですな。
センチュリオンなんかも細かいバリエーションよりも戦車回収車などの派生型の写真が多いのが珍しく、他の資料とは別の切り口になっていてよろしいかと。
こうなってくると、新版との違いが気になりますが、チャレンジャーIIという車両のあまりにもやっつけな生い立ちからすると、安ければこっちでもいいかなーと思ったり。

現在、各国共に予算削減で主力戦車の開発がストップしていたりしますから(日本もせっかく作った10式の配備が……)、更新が進まない車両は魔改造されていく可能性が高いのですが、さて、チャレンジャーも、まだ進化出来るのか……。

2016年3月26日 (土)

「独レベル/マッチボックス 1/76 ファイアフライ サンダース大学付属高校Ver.」

つーわけで、久しぶりに写真入り。twitterには昨日上げたけど。

Firefly_f1

「独レベル/マッチボックス 1/76 ファイアフライ→サンダース大学付属高校Ver.」です。
イギリス本国マッチボックス設計らしく、砲身が少し細い感じがする以外は図面ともよく合っています。いつもの簡易ベース(有名なノルマンディーの写真の奴ですな)付きキットですが、現在入手出来るレベルのは1色成型です。ドラゴンの1/72よりも入手しやすく、最初から前部フェンダーやサンドスカートが付いているので、そのままでもサンダースっぽいものが出来ます。おそらく、以前ホビーショーで予告された1/72プラッツはドラゴンのものを売るつもりだったのでしょうが、そのあたりが付いていなくて見た目が結構異なるために、延期されたままになったのかもしれません。

サンダースのファイアフライはノルマンディー上陸作戦もしくはその直後の装備を再現しており、サンドスカートやハウスボートアタッチメントのようなヨーロッパ戦線ではほぼ使われなかった装備が付いています。戦車道でもトラック偽装とかやらないでしょうから必要ないと思われ?ですが。TV版はトラベリングロックの位置からして試作型or超初期型なので、サンダースでそういった資料を見てパーツを組んでしまったと考えるのでしょうか。

Firefly_f3

基本、フックは真鍮線に。マズルブレーキは整形して開口。劇場版で追加された前面の溶接線は最初筋彫りにしましたがイマイチだったのでプラ板の細切りを接着剤で溶かして、波形を刻みました。一番の問題はライトとライトガードがないこと。ノルマンディーの写真では、このあたりには荷物満載で、そう作って欲しかったのかもしれません。とりあえず適当な透明ランナーの押しピン跡を適当に加工して付ける。ライトガードは紙+瞬間接着剤。
ハウスボートアタッチメント、前面のでかいのはプラ板を適当に切って現物合わせ。問題は側面で、小さすぎて私の技量では辛かったです。プラ板の積層削り出し+銅板の細切り+パテでなんとか。
砲塔側面のポートは抜きの関係で変なテーパーが付いているので削ります。

Firefly_r2

トラベリングロックはエンジンハッチの上に生えていたような気がするので最初に削り落としてしまいました(1年以上前なので違うかもしれない)。ちなみに、TV版だと中央ですが、その位置だと行軍中にドライバーズハッチが開かなくなります。
あと、後部パネルに発煙装置が付いていますが、なぜかモールドだけ在ります。「ここに付けてくれ」って感じなので、プラ棒を削ったものに銅板で可動カバー?を付けてそれっぽく。前後の牽引ブラケットはプラ板。フックが付いてなくて助かりました。その他、見ての通りでプラ板とか銅板細工で適当に。
3ピースデフカバーのボルトが設定では沈頭に見えるのですが、どっちにしろ再現するサイズでないので無視。サンドスカートのリベットも無視。作りたい気もするけど、サイズ的に無理っぽい。

ちなみに、資料は「アハトゥンク ガールズ&パンツァー」「アーマーモデリング2016年2月号」「オスプレイミリタリーシリーズ ファイアフライ」「モデルアート ARMOR PHOTOGRAPHY シャーマンVCファイアフライ」あたり。

ということで、製作途中で放ってあったキット、3つ目も工作終了。
あとは1/76チャーチルですが。

2016年3月23日 (水)

「第二次世界大戦の超重戦車(ケネス・W・エステス/大日本絵画)」

頭が重いのは、完全に花粉のせいと思われる。この場合、松メインと思われるため、6月まで続くと思うと憂鬱。杉は終わりが早くて羨ましい。

「第二次世界大戦の超重戦車(ケネス・W・エステス/大日本絵画)」を読む。
オスプレイ・ミリタリーシリーズ、久しぶりの日本語版です。もう、翻訳版は出ないかと思って、原書をぼつぼつ買ったりしていましたが。開発史みたいなのがメインの本なので、やはり翻訳本はありがたいです。まー、ぶっちゃけガルパンにマウスやT28が出たり、WoTにもトータスやTOGとか出るし、ファインモールドからオイ車とその資料が出たり、この本を出して売れそうな要素がたまたま集まったおかげで日の目を見たのでしょうから、次は無さそうですが(笑)。
ということで。世界の役立たず、超重戦車です。シャール2C、TOG、TOG2、KV-4、マウス、FCM F1、E-100、ヤークトティーガー、オイ車、T28、トータスが掲載されています。……まともに戦闘に参加したのはヤークトティーガーだけですな。ヤークトティーガーは確かに重戦車ですが、他に比べると車台は普通に活躍している重戦車のティーガーですし、砲が多少大きい以外は変態的なところ(=設計上の無理)がないので、このカテゴリーに入れるのはネェ。
ということで、他は全て失敗作の変態戦車ばかりで、読んでも役に立ちませんが、ミリオタの知識なんて基本的に役に立たないものなので、そういう意味では王道です。例によって写真はさほど多くなく、薄い本にこれだけ詰め込んでいるので内容的にも薄いですが。マウス、E-100以外はそもそも採り上げられることが少なく、解説されていても写真が1、2枚あるだけみたいなものが多いので、相対的に良い資料になっていると思われます。
まー、ガルパンおじさんは、秋山殿の推薦帯が付いているうちに買っておくのも手かと(笑)。

2016年2月28日 (日)

「日本の重戦車(カマド)」

今週は新刊が多くて財布が死ぬ。

「日本の重戦車(カマド)」買ってきた。
昨年模型化されて一気にメジャーになったオイ車の資料集です。実車が残っていないため、そのほとんどは開発日誌とかがメインで、これをもって資料として面白いかというと、本屋の店先で悩む代物ですが。図面とかを含めて、おそらく他では絶対に出て来ない資料の塊なので、旧軍ファンならここで買って置くしかないかと。
あと、日本の重戦車、多砲塔戦車に関する資料とかも入ってます。源文閣下の劇画とか。
基本的に、ファインモールドの社長が入手した資料を、いかに残すか、というものなので、もうちょっと、カラー予想図とか、模型のアレコレとか入れても夢があったのではないかと思いますが。本来なら同人誌で発行されて3倍くらいの値段になっても不思議はないような内容なので、押さえておくべき本なのですかねぇ。やっぱり、開発史については興味があるし。
ちなみに、カマドは軍事博物館を創る会でもおなじみの御殿場にある自動車修理会社ですね。最近では、イベントに戦車の出前をやったりして、ここのユニックをよく見ます。ガルパンイベントでのIV号の積み下ろし作業とか大変そうでしたなぁ。ここの社長さんの本はマイナーなものが多くて、いつのまにやらプレミア価格になっていたりするので、あるうちに買っておくのは正解かも(笑)。

2016年2月 9日 (火)

バーナード・ロー・モントゴメリー子爵に思う

モントゴメリーについて書いてみる。
日本語で読めるサイトでモントゴメリーについて調べると、大抵「エル・アラメインでアメリカ製の大量の戦車をもってドイツ軍に勝利」「マーケット・ガーデン作戦で大失敗」で「物量で勝っただけの凡将」みたいな評価になっていますが。個人的に、自伝や評伝を読んだ限りでは、もう少し違うのではないかと思います。
特に、イタリア戦線以降は米軍のパットンと競争するかのように進軍したため、前線指揮官として勢いのあるパットンに比べて評価が低いというか。そもそも、米軍から見ると、うっとうしい目の上のたんこぶみたいな人のため、米国での評価は特に低い感じです。日本での評価というのは、米国からのスライドですね。
一方、英国では、NATOの司令官に据えたり、モンティパイソンの語源になったりと、庶民人気もあります。
これらの評価の違いについては。自伝を読むと分かりますが、そもそもモントゴメリーという将軍は前線指揮官としての直接的な指揮をするタイプではないということで、パットンと比べる方がおかしいということです。エル・アラメインでの勝利は物量が集まるまで待ったこと、ということが一因であることは確かですし、そのために本国の進軍命令を押しとどめた手腕は認められるべきです。しかし、この間にモンティは「1.徹底的に部隊の訓練を行った。特に地雷原を進軍するための訓練をミッチリと行った」「2.部隊をこまめに回って、一兵卒にも気軽に話しかけ、全軍の士気を高めるために努力した」というようなことを行っており。これによって、英軍での兵卒に対する人気はなかなかのものだったようです(帽子に閲兵部隊の徽章を付けて親しみを持たせるなど、演出にもこだわっていたようです)。このあたりは、彼が本国で軍学校の教官をしていたことにもあると思いますし。「士気を高める」ことを重要と考えていたことがあると思います。ロンメルやパットンは前線で指揮をすることにより兵士を鼓舞していましたが、モンティは後方でそれを行っていたわけです。
逆に、一旦作戦が始まっても、時間になれば寝てしまうし、起こされると不機嫌だったと言います。つまり、事前の情報戦。偽装戦。練りに練った作戦。訓練。物資の補給。そういった戦争前の準備に関しては非常に優秀だったようですが。逆に、刻一刻と変わる前線の戦いについては、部下の将校に一任していたということで。前線で機動的に作戦を変えていくロンメルとは全く逆のタイプだったことが分かります。ただ、一点。兵士の士気を高めることを重要視していた、という点については非常に似ています。
ゆえに、一番の疑問はマーケット・ガーデン作戦にて「情報がまともに上に上がらず、地上軍と空挺部隊の連携も取れず、作戦自体が機能しなかった」という問題がなぜ起きたのか。アフリカやノルマンディーでの戦闘指揮との遊離具合(いかに焦っていたとはいえ、なぜそんなことになったのか)が気になります。
後年、モンティは人種差別主義者であったと言われていますが。彼が活躍したアフリカ戦線では植民地の兵隊=コモンウェルズの有色人種の部隊も多数参加しており。それらの部隊も対等に扱っていたとすれば、少なくとも本音と建て前をしっかり分けて仕事をすることが出来る人だったと思われます。そのあたりは、彼による中国やインドの首脳の評価を読んでも人種差別的なところを微塵も出していないことから、読み取れると思います。
基本的に、イギリスでもガンコで見栄っ張りという評価については同じであるようですが。基本的に、アメリカや日本での評価は一方的で、低く見過ぎているのではないかと思います。重ねて言うと、彼は後方で戦闘準備をするのに非常に優れた将軍である、と思います。その辺、気になった人は「モントゴメリー回想録」「指導者への道」などの日本語で読める自伝がありますから、読んでみることをオススメします。

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